UKのSchool of public health & primary careから考える

UKには"School of public health & primary care"があるんですねー、いいなー。

http://www.phpc.cam.ac.uk/

まさに自分の興味と一致するのは、ここだよなーと思います。香港にもあるようです、いいなー、いいなー。http://www.sphpc.cuhk.edu.hk/MPH/school.html

(アメリカにはあるんでしょうか?ちょっと探した限りでは見つかりませんでした。ちなみにハーバードのプライマリケア7はこれでしょうか https://primarycare.hms.harvard.edu/who-we-are/faculty-and-fellows

言うまでもありませんが、私が知る限り、残念ながら日本にはそのようなものは存在しません。。

 

もしこれから日本にSPH増やしていくなら、一方でこれまた日本で増えつつある家庭医療な人たち(プライマリケア(PC)な人たち)と、コラボして、"School of public health & primary care"にしていったらよいのではないかと思います。

理由は、SPHがくっつくことで、PCの研究ができるからです。

研究ができないと大学として評価されないのが日本の現状だと理解しています。

今の日本には、結構多くの家庭医療専門医(made in USA)がおり、まらそれらの弟子の家庭医療専門医(made in JPN)も増えていますが、知る限りでは活動の多くが診療・教育にかなり重きを置かれている気がします。

もちろん質の高い診療・教育は極めて重要なことなのですが、診療・教育だけでは、今の日本の「大学」という組織では、戦えない(評価されない)のが現状だと思います(他の専門科もそれをやったうえで研究をやっていることになっていますので)。

そこでSPH+PCにしてしまえば、研究がカバーできる気がしますし、何よりPCがさらにおもしろくなる気がします。

また、日本以外の国と比べると完全にガラパゴス化してしまっている日本の「public health」の良い落としどころになると思います。

 

個人的な認識ですが、日本の大学(もしくは地域の病院)の「総合診療科」とか「地域医療うんぬん科」、それと「医学教育学」の多くの講座(ポスト)が、基本的にはメジャー科の出世争いからドロップした人のポストだったりする(そうじゃ無いところもありますが)わけで、そのような人が教員になっても、PCとしての全く専門性が無い気がします(それによりさらにPCの地位低下という悪循環。)。

上述のごとくPCの教育・診療ができるプロはかなり増えてきていると思うので、そろそろPCを見下した人事の構図はやめにして、PCのプロで大学の講座を作り変えるそうな気がしますがそういう動きはないものでしょうか(有ったらぜひ教えてください)。

プライマリケア(PC)をしている人たちが、別に大学という場所に物理的に移動する必要は必ずしもなくて、今の診療所がUniverity-affiliated診療所ということになればよいだけの話だと思います(MGHやブリガムやBethもハーバード関連病院ですよね、それの診療所版です)。

上記の妄想の問題点は、現在PCを市中でされている方にとっては、この話は実質的にはあまりうまみが無いというところでしょうか。

大学の組織になると、

悪いことはすぐにいろいろ思いつきます:縛りもかなり増えフレキシブルなことができなくなり、大学特有の”不思議な仕事”もきっと増えますし、こと日本の場合は大学職員になると給与が低下するでしょう(苦笑)