日本における乳幼児・新生児の健康の格差のメモ

今まで意識していなかったけど、子どもが生まれて以来、子どもに関係するいろんなことも気になるようになりました。

 

小児科医師数の偏在について研究している同僚とディスカッションして自分もいろいろ調べて、結論的には、「日本における子ども(新生児、乳児)の健康の格差って大人ほどないのか?」と思いました(学術的なコメントではなく主観的な表現ですが。。)

 

 

 

メインの統計がこれです。

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei03/hyo3-2.html

 

 

 

興味深いのが、新生児死亡率が低いのが、例えば岩手や佐賀なんですが、この2県って、NICUが県に1つしかないんですね。。

 

以下の「第39表 NICU、MFICUを有する医療施設数・病床数・患者延数の年次推移,都道府県別(Excel:52KB)」

 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hoken/kiso/21.html

 

をチェックしてください。 

 

 

 

例えば平成20年でも、岩手は衝撃の「1」です。

 

他の東北を見ると、秋田と山形は2、宮城も3と。明らかに東北少ない・・・・。

 

さすがにゼロの県は無いですね、まぁ政治的にありえないのでしょう。

 

東京や大阪は20とすごいですねー。

 

人口の割には、沖縄に5個あったり宮崎の7個もあったり(人口の多そうな埼玉・京都も7個ですが・・)します。

 

出生数で補正したらどうなるのか知りませんが、そういう中間指標はともかく、最初に示したごとく、死亡率は、大人の健康指標ほどは都道府県格差を感じませんした(繰り返しますが定量的に比較することが難しいので単なる印象論です)。NICUがもし乳児以下の死亡低下に大きく寄与しているならば、もっと死亡率に差が付きそうですがね。

 

 

 

これもまた、全国の勤勉な小児科医療にかかわる皆さんの賜物かなと思います(いつまで続いてくれるのでしょうかね・・)。